6つの体質タイプ
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瘀血とは?肩こり・シミ・月経痛が続く原因は「血のドロドロ」かも。改善方法・食べ物・漢方を解説

薬膳手引き帖編集部
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「肩こりが慢性化していて、マッサージに行っても翌日には元に戻る」
「シミやクマが増えてきた気がする」
「月経痛がひどくて、経血に黒っぽい塊が混じる」
「顔色が暗いとよく言われる」

そんな不調が重なっていませんか?

これらの症状、実は東洋医学では「瘀血(おけつ)」という血の滞り(とどこおり)が深く関係しているかもしれません。

この記事では、瘀血とは何か、その症状・原因から、食べ物・お茶・カッピング・漢方・ツボを使った改善・排出方法まで、薬膳に興味を持ち始めた方にもわかりやすくお伝えします。


⚠️ ご注意: 本記事は東洋医学・薬膳の一般的な情報をお伝えするものです。症状が重い場合、妊娠中や漢方薬の服用をお考えの場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

① 瘀血とは?東洋医学で見る「血の滞り」状態

瘀血の基本的な考え方

東洋医学では、体の中に「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つが絶えず循環していることで、健康が保たれると考えます。

このうち「血」は全身を巡って栄養と潤いを届ける役割を担っています。

「瘀血」とは、この血の流れが滞り、体のどこかで血が「ドロドロ」「ヘドロ」のように詰まっている状態のことです。

川をイメージしてみてください。

水がサラサラと流れている川は澄んでいて、魚も植物も元気です。でも流れが止まると、水は淀み、汚れが溜まり、周囲の生き物も弱っていきます。

瘀血はまさに体の中でこの状態が起きていること。

血が滞った場所には「痛み・シコリ・色素沈着」が出やすく、血が届かない場所には「栄養・潤い不足」が起きます。

現代医学の言葉に置き換えると、「血行不良」「微小循環障害」に近い概念です。

ただし瘀血は、血液検査で異常が出なくても存在します。

「検査では問題ないのに不調が続く」という方に、瘀血が隠れているケースは少なくありません。

瘀血は単独で起きることもありますが、気の滞り(気滞)や血の不足(血虚)が長引いた結果として起きることも多く、これら3つが複雑に絡み合うケースも多いです。

瘀血はどのくらいで治る?改善までの目安

「瘀血を改善したいけれど、どのくらいかかるの?」というのは、多くの方が気になるところです。

瘀血の改善期間は、体質や症状の深さによって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

状態改善の目安
軽度(最近始まった血行不良・軽い肩こりなど)1〜2ヶ月
中程度(慢性的な肩こり・月経痛・くすみなど)3〜6ヶ月
重度(長年の瘀血・シミ・子宮筋腫・深刻な月経トラブルなど)6ヶ月〜1年以上

大切なのは、「治った」と感じてもすぐにやめないこと。食事・運動・漢方を継続することで体質そのものが変わっていきます。東洋医学では「3ヶ月続けてみて変化を見る」のが基本の考え方です。


② 瘀血タイプ セルフチェック

瘀血の症状一覧

以下の項目に当てはまるものはありますか?

【瘀血セルフチェック】

  • □ 顔色が暗く、くすんでいる。クマができやすい
  • □ シミ・そばかすが増えてきた
  • □ 肌が乾燥し、ザラつく感じがある
  • □ 肩こり・頭痛が慢性化している
  • □ 月経痛がひどい。経血に黒っぽい塊が混じる
  • □ 月経の色が暗赤色〜黒っぽい
  • □ 手足が冷えやすい(特に指先)
  • □ 体のどこかに「刺すような痛み」が出ることがある
  • □ 皮膚に細かい毛細血管が目立つ、あざができやすい
  • □ 唇や歯茎の色が暗い・紫がかっている
  • □ 下腹部に張り感や痛みを感じることがある
  • □ 記憶力が落ちた、頭がぼんやりする

4〜5個以上当てはまる方は、瘀血体質の傾向がある可能性があります。

舌で分かる瘀血のサイン

東洋医学の「舌診(ぜっしん)」では、舌の状態から体の内側を読み取ります。瘀血の方の舌には、以下のような特徴が出やすいとされています。

瘀血の舌の特徴:

  • 舌の色が暗紫色〜赤紫色
    • 健康な舌は鮮やかなピンク色ですが、瘀血になると血の滞りが舌の色に現れます
  • 舌の裏側の静脈が太く、青紫色に浮き出ている
    • これが瘀血の最もわかりやすいサインとされています。舌を持ち上げて裏側を鏡で確認してみましょう
  • 舌に瘀点(おてん)がある
    • 舌の表面に暗紫色の点々が出ることがあります
  • 舌の縁が紫がかっている

特に舌の裏の静脈チェックは、自分でできる瘀血の簡易確認として薬膳・漢方の世界でよく知られています。


③ 瘀血になる原因

40代以上の女性が瘀血になりやすい理由

1. 気滞(気の滞り)からの移行 気の流れが止まると、やがて血の流れも止まります。ストレス・感情の抑圧・運動不足などで気滞が長引くと、瘀血へと発展しやすくなります。「気滞→瘀血」はセットで起きやすい流れです。

2. 冷え 冷えは血の大敵です。体が冷えると血管が収縮し、血の流れが滞ります。冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎ、冷房による体の冷え、運動不足による末端の冷えは、すべて瘀血につながります。

3. 加齢によるホルモン変化 40代以降は女性ホルモンが変動・低下し始め、血行が悪くなりやすい時期です。更年期前後に瘀血が悪化するケースは非常に多く見られます。

4. 長年の血虚(血の不足) 血の量が少ないと、血がドロドロになりやすく、流れが滞ります。血虚と瘀血は合わさって起きることが多いです。

5. 運動不足 体を動かさないと、気も血も滞ります。特に下半身の血の流れが悪くなりやすく、冷え・むくみ・下腹部の瘀血につながります。

6. 過去のケガ・手術 打撲や手術の跡に血が滞り、慢性的な瘀血の原因になることがあります。「昔ケガをした場所がずっと痛む」という場合、瘀血が残っている可能性があります。


④ 瘀血の改善・排出方法

瘀血の改善の基本は「活血化瘀(かっけつかおう)」滞った血を動かして流すことです。

食べ物・飲み物・運動・外部からのアプローチを組み合わせるのが効果的です。

瘀血改善に役立つ食べ物

東洋医学では、血の巡りをよくする食材を「活血食材(かっけつしょくざい)」といいます。

食材カテゴリ具体的な食べ物
野菜玉ねぎ・にんにく・ニラ・らっきょう・ゴーヤ・ブロッコリー
魚介サバ・イワシ・サンマ・カツオ・いか・タコ
香辛料・スパイスターメリック(うこん)・サフラン・黒胡椒・唐辛子(少量)
果物桃・さくらんぼ・ブルーベリー・グレープフルーツ
その他黒酢・ナッツ類・黒きくらげ・納豆・チョコレート(高カカオ)

特におすすめの活血食材を3つ紹介します。

  • ターメリック(うこん)
    • カレーの黄色い色素「クルクミン」が血の巡りを促進。炒め物やスープに少量加えるだけで手軽に取れます
  • 黒酢
    • 血をサラサラにする有機酸が豊富。ドレッシングや飲み物に少量加えるのがおすすめ
  • 青魚(サバ・イワシ・サンマ)
    • EPA・DHAが血液をサラサラにし、血行を促進します。週2〜3回の摂取を目標に

逆に、揚げ物・脂っこい食事・甘いものの食べすぎ・塩分の多い食事は血をドロドロにしやすいため、控えめにしましょう。

瘀血の人がコーヒーに注意すべき理由

コーヒーと瘀血の関係は、少し複雑です。

コーヒーに含まれるカフェインには一時的に血行を促進する働きがある一方で、以下の点で瘀血を悪化させる可能性があります。

  • 体を冷やす作用(寒性)
    • 東洋医学的にコーヒーは体を冷やす性質を持ちます。冷えは瘀血の大きな原因のひとつです
  • 利尿作用による脱水
    • 血液の水分が不足すると、血はさらにドロドロになりやすくなります
  • 睡眠の質の低下
    • 夜間の血の補充・修復を妨げます
  • ストレスホルモンの分泌促進
    • コルチゾールの分泌が増え、気滞→瘀血の流れを促進する可能性があります

コーヒーを完全にやめる必要はありませんが、1日1〜2杯に留め、冷たいものより温かいホットを選ぶ・食後に飲むことをおすすめします。

瘀血改善におすすめのお茶・飲み物

◆ ローズヒップティー ビタミンCが豊富で血管を強化し、血の巡りを促します。鮮やかな赤い色が「血を補い流す」イメージそのままの薬膳茶です。

◆ サフラン茶 スパイスのサフランは、東洋医学で「活血・通経(血の流れをよくして月経を整える)」の代表的な食材。少量をお湯に浸すだけで作れます。月経痛・月経不順・シミに悩む方に特におすすめ。ただし妊娠中は避けてください。

◆ ターメリックラテ(ゴールデンミルク) 牛乳や豆乳にターメリックを溶かした飲み物。抗炎症作用のあるクルクミンが血の巡りを促進します。

◆ 黒酢ドリンク 水や炭酸水で薄めた黒酢は、血液をサラサラにする有機酸が豊富。食前に飲むと消化を助ける効果もあります。

◆ 生姜湯・葛根湯 生姜は体を温め、血の巡りを促す代表食材。冷えを伴う瘀血の方に特におすすめです。

カッピングは瘀血に効果的?

「カッピング(吸い玉)」は、皮膚にカップを当てて吸引することで、皮下の血流を促進する東洋医学・民間療法のひとつです。

カッピング後に皮膚が赤〜紫色に変色するのは、滞っていた血が皮膚表面近くに引き出されたサインとも言われています。

東洋医学的には、カッピングは体の表面近くの気血の流れをよくする効果が期待できるとされています。肩こり・腰痛・筋肉の緊張など、体の表面に近い部分の瘀血には特に向いているとされています。

ただし以下の点に注意してください。

  • あざのような跡が数日〜1週間残ることがある
  • 皮膚が敏感な方・炎症がある部位には行わない
  • 体の内側の深い瘀血(子宮・内臓周辺など)には直接届きにくい
  • カッピング単独ではなく、食事・漢方と組み合わせることで相乗効果が期待できる

カッピングを試してみたい方は、信頼できる専門家のもとで受けることをおすすめします。


⑤ 瘀血に使われる漢方

瘀血の改善には、血の滞りを取り除く「活血化瘀薬(かっけつかおうやく)」を含む漢方薬が使われます。

代表的な生薬には川芎(せんきゅう)・桃仁(とうにん)・紅花(こうか)・丹参(たんじん)・牡丹皮(ぼたんぴ)などがあります。

ただし、漢方薬は体質・症状の組み合わせによって合うものが大きく異なります。

必ず薬剤師や漢方専門の医師に相談の上、服用してください。また、妊娠中の方は服用前に必ず医師に確認してください

◆ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 瘀血の代表的な処方。血の滞りを取り除きながら、体を温めて血の巡りを促します。月経痛・月経不順・肩こり・肌のくすみ・シミに広く使われます。40代以上の女性に最もよく使われる瘀血の漢方薬のひとつです。

◆ 加味逍遥散(かみしょうようさん) 気滞+血虚+瘀血が重なるタイプに使われる処方。イライラ・不安・ほてり・月経トラブルが重なる更年期前後の女性に向いています。

◆ 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 血虚+瘀血+水の滞りがある方向けの処方。冷え・むくみ・月経不順・貧血傾向を伴う瘀血タイプに使われます。

◆ 血府逐瘀湯(けっぷちくおとう) 瘀血が強く、胸・頭部・上半身に症状が出やすい方向けの処方。慢性頭痛・動悸・胸の痛み・不眠を伴う瘀血に使われます。

◆ 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう) 下腹部の瘀血が強い方向けの処方。便秘を伴う月経痛・下腹部の張り感・炎症を伴う瘀血に使われます。


⑥ 瘀血を流すツボ3選

ツボ押しは、毎日の習慣として手軽に続けられる瘀血ケアのひとつです。

お風呂上がりなど体が温まったタイミングで行うと、より効果的です。

1. 血海(けっかい)

場所: ひざのお皿の内側の端から、指3本分上がったところ。

効果: 「血の海」という名前の通り、血を補い、滞った血を流す代表的なツボ。瘀血・血虚の両方に使える万能ツボです。月経痛・月経不順・肌のくすみ・シミ・かゆみに効果的。

押し方: 親指でゆっくり5〜10秒押す。1日2〜3回、両足に行う。


2. 三陰交(さんいんこう)

場所: 内くるぶしの頂点から指4本分上がったところ。骨の後ろ際。

効果: 女性のツボとして知られ、血・気・水の3つをまとめてケアできる万能ツボ。瘀血による月経痛・冷え・むくみ・不眠に特に効果的です。

押し方: 親指でゆっくり押しながら5〜10秒かけて離す。1日2〜3回、両足に行う。妊娠中は押さないようにしてください。


3. 膈兪(かくゆ)

場所: 背中、肩甲骨の下端を結んだ線の高さ、背骨の両側指2本分外側。

効果: 「血の会穴(けっかい)」とも呼ばれ、全身の血の巡りを整える重要なツボ。慢性的な瘀血・肩こり・頭痛・肌荒れ・シミに幅広く効果的です。

押し方: 自分では押しにくい場所なので、テニスボールを床に置いて仰向けに乗るか、家族に押してもらうのがおすすめ。入浴後の温まったタイミングで行うと効果的です。


⑦ まとめ:血を「サラサラ」にする習慣を始めよう

「瘀血」は、40代以上の女性が感じる慢性的な肩こり・シミ・月経痛・くすみなど、さまざまな不調の根本原因になりやすい体質です。

血はドロドロになるのに時間がかかったように、サラサラに戻すにも時間が必要です。でも毎日の小さな習慣を積み重ねることで、確実に体の内側から変えていくことができます。

今日からできることをまとめます。

食べ物:青魚・玉ねぎ・ターメリック・黒酢を積極的に取り入れる

飲み物:コーヒーを控えめに。ローズヒップ茶・サフラン茶・生姜湯を習慣に

ツボ:血海・三陰交・膈兪を毎日押す

運動:ウォーキング・ヨガ・ストレッチで血を動かす習慣をつける

温活:冷たい飲み物・食べ物を控え、体を冷やさない

漢方:気になる方は薬剤師に桂枝茯苓丸などを相談してみる

カッピング:信頼できる専門家のもとで試してみる

まず3ヶ月、続けてみてください。

舌の色・月経の状態・肌のくすみ、体は必ず変化で応えてくれます。


⚠️ ご注意: 本記事は東洋医学・薬膳の一般的な情報をお伝えするものです。症状が重い場合や、漢方薬の服用をお考えの場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。妊娠中の方は特にご注意ください。


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